時はさかのぼり、4月某日。畑化を終えた田んぼ(全ての畝を立てた)の一画がゆるいぞと。畝を立てたらいくらかましになるかなぁと甘い考えでちょっと放置していたのが、結局ゆるさが抜けないので(おそらくどこからか水が湧いている)、ならいっそビオトープしたらいいんじゃね?で、ついでにレンコンとかワサビとかやりたいよね?という事になり、作業が開始しました。
とりあえず掘ってみた所、なんとまぁ色々出るわ出るわww こんなにでます?ってくらいゴミ(畔波と塩ビパイプと化成肥料の袋)が出てきた。
件の新屋のじいちゃん曰く、ここが湿気る土地なのでパイプを埋めていたらしい。(誰が?、までは聞けなかった)
で、どこまで埋まっているかと掘り進めて行くと、せっかく作った畝をぶった切りあろうことか反対の畔付近まで続いているという事実が発覚した。もちろん取り除いた。 まあそもそも、水はけを良くする目的でパイプを埋めていたのだとしたら、途中でジョイントが無いのもおかしいし、畔を抜け、その先の水路に貫通させた方が良いに決まってる。謎。
それだけならまだましだった。本当の悪夢はここからで、別の方向にも伸びている気配を察知した。
それは外周方向に続いており、さらに厄介なことに結構深い。さらに厄介なことにその上にクロスさせてもう一本出てくるという謎。 もう何も突っ込むこともできず、ひたすらパイプを取り出す作業。謎。「刃先が強い」が売りだったスコップは見事折れ、金属買い取り業者行きに。強いの刃先だけなんだね。。。 なんやかんやで5日ほどかかり、ようやくパイプとゴミを取り除けた(完全にではない。畔波は砕けバラバラになり土中に破片が残っているという最悪の状態。やった人間をとっちめてやりたいww)
そしてついに完成したビオトープ1号。 レンコン投入。 そして気が付いた。水が湧いてるとこ結構ひろいやん…
約2か月後の6月、拡張工事開始。
水が滞っている場所はとにかく臭いです。まじで臭い。泥沼のにおい。臭い。
これをどうすればよいかというと、単純に水の流れを作ればよい。
サクサクほぐして、出来上がり。簡単でしょ? 水が流れるとあっという間にきれいになりました。 今ではカエル・ヤゴ・オケラ・マツモムシ・アメンボ・イモリ・サワガニなど、いろんな生き物を見る事が出来ます。めっちゃおもろい。
こういう湿気た土地でどうしても畑をやらなければならない、というのはよくあると思います。その湿気とどうして闘わなければならないのでしょうか?なぜわざわざ性質に逆らいゴミになるものを埋めて作物を育てなければならないのでしょうか?そんなことはしなくても良いはずです。こうやってビオトープのようにしてしまえば、本来の土地の性質に逆らわず、自然と共生し、他の作物にも良い影響を及ぼし、さらにビオトープで育つ植物を収穫する事も可能です。ただの人間のエゴで畑にしているのですから、これくらい融通しても罰はあたらんでしょう。