【自然農】自然農を始めたきっかけの話

2023-09-17

自然農

B!

自然農を志すきっかけの話。

岡崎の法人農家に勤めていたころ、もっと自然豊かな場所では農薬なんて使用しない、まさに自然のままの農業が残っているのだと勝手に思っていた。

そして私は愛知の山奥、北設楽郡に家を購入した。山から湧き出る水はものすごく綺麗でそのまま飲めるくらいの透明度、空気も澄んでいてとてものどかだ。虫や鳥や獣も岡崎より断然多い。

しかし現実は大きく違った。

大型では無いにせよ、機械化した農業。地域一帯に一斉に撒かれる農薬。毎日どこかで行われている草刈り。緩いままの田で地を荒らす稲刈り。J〇に密着し(過ぎ)ている地域。ところどころに点在する耕作放棄地。

あぁ、結局どこへ行っても同じなのだと、住んでみて分かった。


そもそも、なんで自然農自然農と言ってるのか。別に農地借りて作物作ればいいじゃん!と。自分も最初はそう思ってた。自然農って自然至上主義の人達の妄言でしょ?とさえ思っていた。みんな過剰に反応しすぎなんだよとかね。

きっかけは法人農家の時の経験ではある。

自分はものすごいにおいのキツイ(化学薬品的な香りのする、あ、これ絶対やばいなと思うレベルの)殺虫剤や除草剤の散布を担当することが多々あった。

それは長時間作業していると頭がクラクラするくらいしんどかった。

そんなものを作物にかけて良いわけが全くないし、土壌や周りの環境に害を為さないわけがないし、このままでは自分の体がもつわけがない。(と自分は感じた。実際は【作物自体には】害がない、という体)

そこで殺虫剤も除草剤も使わない農業ではダメなのか?と純粋に考えた。別に撒かないというのはありなのだろう。しかし大規模農家はどうしても「それ」ができないのだ。

例えば殺虫剤を撒かないとするとたくさんの虫(人は勝手に害虫と言うが)が葉や実につき作物の収穫量をわずかに落としてしまう。除草剤を撒かなければ成長の妨げになるし、収穫時、コンバインに収穫すべき作物以外の物が一緒に巻き込まれ、収穫の邪魔になり、選別の手間が増える。「時間=お金」が成り立つ法人農家には選択の余地はない。

その悪いことっていうのも結局、機械化した大規模農業だから起こることであって、小規模であれば全く問題のないことだった。

だったら自分が良いと思う農業をやるべきだと、普通に考えただけ。

自分が食べる物は自分が納得できる場所で、環境で、方法で、(とはいえ我々はほぼ自然にお任せだけど、)だからこそ、本物の自然の恵みがいただけるかもしれない。それでお金が稼げないとしても、自然に無理をさせてまでお金を稼ぐ必要などこれっぽっちもないのだ。


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